2024.06/4

新型コロナウイルスと迷走神経④

前回に引き続き、新型コロナウイルスと迷走神経についてご紹介します!

前回は新型コロナウイルス感染症と迷走神経刺激による治療についてご紹介しました。

今回も、迷走神経と新型コロナ感染症治療の研究について紹介したいと思います。

新型コロナウイルス感染症と迷走神経

新型コロナウイルスの症状

新型コロナウイルス感染症には、重度の呼吸障害を引き起こす可能性があります。

しかし、それだけではなく、心身の損傷やさまざまな機能障害を誘発する可能性もあります。

そのうちの一つに、コロナ後遺症による抑うつ症状も含まれます。

それらの治療にも、迷走神経刺激を活用できるのではないかという研究されています。

迷走神経刺激の認知度

経皮的耳介迷走神経刺激法(taVNS)は、今中国で人気の治療法となっています。

taVNSは耳鍼療法から派生しており、耳鍼療法は中国ではかなり昔から利用されていた療法です。

歴史は古く、周の時代(紀元前1千年紀)の文献にも記載されているそうです。

そういった背景もあり、一般大衆が利用できるtaVNSは今人気が高まっているのでしょう。

また、taVNSはコロナ後遺症の有効性についても注目されています

メンタルヘルスと迷走神経刺激

taVNSは、免疫機能を改善や脳回路を調節を促して、気分障害が緩和できるとされています。

これは、コロナ後遺症の抑うつ症状の重要な治療法となり得るでしょう。

迷走神経刺激は、メンタルヘルスに対する補助療法としても研究されています。

新型コロナと迷走神経については、下記のリンクでも詳しく説明されております。

是非ご覧ください!

https://www.frontiersin.org/journals/psychiatry/articles/10.3389/fpsyt.2021.765106/full