2024.10/21
自律神経と作用受容体
自律神経の働き
自律神経は人間の神経系の一部で、心臓・肺・腎臓・腸・分泌線等などをコントロールしています。
交感神経と副交感神経から成り、互いに拮抗し合いながら身体全体を調整しています。
交感神経は緊張・興奮の神経、副交感神経はリラックスの神経とされ、
それぞれの役割を持って作用します。
では、自律神経はどのように作用するのでしょうか。
自律神経と作用受容体
まず、自律神経は情報を伝える神経伝達物質が受容体に作用することで働きます。
そして、交感神経と副交感神経では、それぞれ神経伝達物質や作用受容体、
そして、身体に起こる作用も異なっています。
交感神経・副交感神経の作用受容体
交感神経の情報伝達に関与する主な神経伝達物質は、アドレナリン・ノルアドレナリンです。
そして、それらが作用する受容体として、α受容体やβ受容体があります。
アドレナリンが、受容体に作用すると、
血管収縮、心拍数増加、瞳孔拡大などが身体に起こります。
副交感神経の情報伝達に関与する主な神経伝達物質は、アセチルコリンです。
そして、アセチルコリンが作用する受容体をムスカリン受容体と呼びます。
アセチルコリンが受容体に作用すると、
血管拡張、心拍数減少、瞳孔収縮などが身体に起こります。
自律神経と作用受容体の働きをそれぞれ比べると、互いに相反する事がわかります。
交感神経と副交感神経は、各器官に対してシーソーのようにバランス取っています。
どちらかが過剰な働きをすれば、健康を害することもあります。
そのため、それぞれが適切な働きをするように、生活習慣を意識することが重要です。
自律神経の働きについてはこちらもご参照下さい