2024.08/21
ライフキャリアにおける更年期障害-フェムテック
更年期障害とは閉経に伴う女性ホルモンの分泌の減少により、
ホルモンバランスが乱れることから現れる心身の不調のことです。
そんな更年期障害によって、どの程度のライフキャリアへに影響が起こっているか、
今回も経済産業省の資料を参考に解説していきます!
仕事のパフォーマンスへの影響
日本医療政策機構「働く女性の健康増進に関する調査2018」における、
「更年期症状による仕事のパフォーマンスへの影響」について、
最も元気な時を10点とし、どの程度の影響が出ているかについてにアンケートが行われました。
その結果、46%という約半数の女性が5点以下と回答しました。
最も多かったのが、5点の19%で、次に8点・6点の15%、そして7点の13%と続いています。
また、以前「ライフキャリアにおける月経-フェムテック」でご紹介したアンケートと同様に、
10点と回答したのが5%、9点と回答したのが6%だったのに対して、
4点と回答したのが10%、3点と回答したのが11%と、倍近く多かったのです。
更年期症状による昇進への影響
ホルモンケア推進プロジェクト(2015年)「女性の体調と仕事に関する調査」において、
「更年期症状による昇進」について、「辞退したことがある」と回答したのは50.0%と、
半数もの人が更年期の症状により昇進を辞退していることがわかりました。
また、「辞退しようと考えたことがある」と回答した人数も17.3%に上っており、
更年期障害が女性のキャリアにおいて、非常に厳しい壁となっていることがわかります。
女性の管理職以上のポストに就く年齢は、更年期障害に当たる時期と重なりやすく、
ライフキャリアへの影響は無視できないものとなっています。