2024.11/12
呼吸と心拍変動、自律神経の関係②
心拍変動について解説した前回に引き続き、
今回も引き続き呼吸との関係について解説します!
呼吸による心拍変動の効果
心拍変動が起こる条件はさまざまですが、呼吸もその中のひとつです。
例えば、心拍数は息を吸うと増加し、息を吐くと減少する特性を持っています。
このような特性を呼吸性洞性不整脈と呼びます。
不整脈と聞くと健康に問題があるように思われますが、
この特性は健康な人なら誰でも持っているもので、
自律神経が正常な反応をしている証拠となります。
健康な成人の平均呼吸数は12~20回/分とされていますが、
この呼吸数を調整することで心拍変動を調整することができます。
呼吸を早くすることでRR間隔の幅は小さくなり、
呼吸を深くすることでRR間隔の幅は大きくなります。
これは、前回の記事とも関連していますが、
全力疾走した後は心臓がどきどきしており、呼吸も浅くなりがちです。
そして、リラックスしているときは心拍数が下がり、
呼吸も深い深呼吸へとなっていきます。
こうして見ると、呼吸と心拍変動が密接に関連していることがわかります。
呼吸以外の心拍変動への影響
念の為の補足ですが、心拍変動は呼吸のみで左右されるわけではありません。
これまで紹介した激しい運動や驚かされるなど一時的なショック以外にも、
気温や湿度などの外部的要因や、体温や血圧などの内部的要因が関わっています。
そして、呼吸を含むそれらすべてに関わっているのが自律神経なのです。
次回は、自律神経と心拍変動の関係についてご紹介します!
呼吸と心拍の関係については下記の外部サイトにて詳しく解説されています!