2024.11/15
呼吸と心拍変動、自律神経の関係③
前回までの記事にて心拍変動についてと、
心拍変動と呼吸の関係性をご紹介してきました。
今回はさらに心拍変動と自律神経との関連についてご紹介します!
心拍変動と自律神経の関係
心拍変動が起きる要因として、これまで呼吸を中心に運動や強い衝撃、
気温などの外部的要因や健康上の内部的な要因などさまざまなものをご紹介してきましたが、
実際に心拍変動を発生させているのは自律神経です。
これは、自律神経失調症の人の心拍変動に注目すると非常にわかりやすいです。
一般的な健康状態を持つ人はさまざまな要因からRR間隔が一定にならず心拍変動が発生していますが、
自律神経失調症、特に副交感神経機能が大きく低下している人の心拍変動のゆらぎは小さく、
自律神経機能が下がる程、さらに減少していきます。
このため、心拍変動と自律神経は非常に密接な関係にあるのです。
呼吸と心拍、自律神経の関係
前回の記事で息を吸うと心拍数が増加し、息を吐くと心拍数が低下する特性があると紹介しました。
一方で、自律神経の中でも交感神経には心拍を増やすはたらきがあり、
副交感神経には心拍数を減らすはたらきがあります。
これらは非常に似通った特性でもあり、
それぞれがお互いに関わり合っているということでもあります。
これらの関係に着目し、心拍変動を解析することで自律神経の値を測定しているのが
自律神経測定システムです。
次回は心拍変動解析と自律神経の関係についてご紹介します!