2024.05/23
新型コロナウイルスと迷走神経②
前回に引き続き、新型コロナウイルスと迷走神経についてご紹介します!
コロナ禍がピークだった頃の2020年の頃、様々なアプローチから治療法の研究が行われました。
そこで、迷走神経の活性化が新型コロナ感染の治療に有効ではないか、という研究がされました。
結果はどうだったのでしょうか。ご紹介していきます。
新型コロナウイルスの症状
新型コロナウイルス感染症は、ほとんどの場合は軽度の症例でした。
しかし、中等度から重度の呼吸障害を起こすこともあります。
この呼吸障害は、サイトカインストームと呼ばれる過剰免疫反応が原因であると考えられています。
新型コロナウイルス感染症の症状と迷走神経刺激
今までの研究から、迷走神経刺激はサイトカインの生産をブロックすることがわかっていました。
そこで、最もパンデミックがピークだった2020年に、
非侵襲性迷走神経刺激(nVNS)がコロナの症状に効果があるのではないか、という研究がされました。
nVNS 療法と結果
実験したところ、nVNSは新型コロナウイルスの症状に効果的である結果となりました。
nVNS は症状の回復を早め、患者の胸の圧迫感や息切れの症状が緩和されました。
さらに、咳止めの必要もなくなり、肺の浄化能力も向上したと報告されています。
つまり、迷走神経刺激は新型コロナウイルス感染症の治療にも効果的のようです。
新型コロナと迷走神経については、こちらのリンクでも詳しく説明されております。
是非ご覧ください。
次回も新型コロナウイルスと迷走神経についてご紹介します!