2025.02/13

自律神経と体温調節②

自律神経と体温調節

前回に引き続き、自律神経と体温調節についてご紹介していきます。

前回でもご紹介した通り、身体が冷えることは、さまざまな身体の不調を引き起こし、

病気の原因にもなりえます。

寒い季節には体温調節が大切なのですが、自律神経は、身体の体温調節の機能に

大きく関わっているのです。

体温調節の仕組み

では、どのように体温は調節されているのでしょうか。

まず、人間は体温を一定に保とうとする「恒温動物」です。

そのため、外気が寒くても、体温を一定にさせようと無意識に体が働いています。

身体が「寒い」と感じたとき、視床下部という部位に伝えられ、

ここから体温を一定にするよう、身体に働きかけます。

視床下部は、交感神経に働きかけて心拍数の増加と血管の収縮させることで、

体外に熱を放出するのを防ぎ、熱を閉じ込めます。

また、寒いと身体が震えるのは、筋肉を震わせることで体温を上昇させようとしているのです。

そのようにして、寒い外気から体温を維持しようとしています。

逆に、外気が熱い場合は、血管を広げてたくさんの血液を流し、

熱を出したり、汗をかいて熱を逃がしたりするように調整されています。

自律神経の乱れと体温調節

ストレスや不規則な生活などが続くと、自律神経のバランスが乱れることがあります。

そうなると、体温調節の命令を出す自律神経がうまく機能しなくなります。

そのため、慢性的に指先や足先が冷えているような冷え性になったり、

血圧低下や低体温症など、身体に不調をきたします。

季節の変わり目など、寒暖差の激しい季節に体調を崩しやすい原因にもなっています。

寒さで体調を崩さないために

では、寒さで体調を崩さないためにはどうすればよいか。

まず、規則正しい生活をすることが大切です。

寝不足や不規則な食事は、自律神経のバランスを崩す原因になります。

また、食事内容を気を付けることも大切です。

例えば、根菜類などは身体を温めてくれる食材なので、積極的に食べるのも良いでしょう。

また、肉や魚なども内臓を温め体温を上げる効果があります。


そして、気候に見合った服や、防寒具を身に着け、

外気温から体を守りましょう。

厳しい冬でも健康にいるためには、自律神経も意識して体温調節をするのが良いでしょう。