2024.07/1
迷走神経刺激とリハビリ①
脳卒中と生活習慣病
脳卒中は、高血圧の人が起こりやすい生活習慣病です。
かつては日本人の死因の1位を占めていましたが、
医療環境や治療法の進歩により、亡くなる患者さんが少なくなり現在は4位となっています。
しかし、死亡率は下がっても患者数が多いのは変わりません。
重大な健康問題であり、社会と医療制度に負担をかけています。
リハビリテーションと迷走神経刺激
脳卒中には、麻痺などの後遺症が残る可能性もあります。
その場合には、リハビリテーションによって障害にアプローチして、改善を図ります。
以前ご紹介した記事にも、脳卒中による麻痺のリハビリに、
体内にデバイスを埋め込んで迷走神経を刺激するVNSをご紹介しました。
研究によると、VNS がリハビリのメリットを促進できることは実証されています。
VNSに替わる非侵襲性の迷走神経刺激
ただし、体内にデバイスを埋め込むことは、手術のリスクもあり抵抗があります。
また、体内に埋め込んでしまうと臨床応用が利かないというデメリットもあります。
そこで、研究者らは手術なしで迷走神経を刺激する経皮的迷走神経刺激 (nVNS) を開発しました。
リハビリテーションと組み合わせた nVNS は、
脳卒中患者の筋肉機能改善の有望な代替手段となる可能性があることが示唆されています。
リハビリと経皮的迷走神経刺激については、こちらのリンクからでも詳細を確認できます。
ぜひ、読んでみてください。
次回も迷走神経刺激とリハビリについてご紹介いたします。