2026.05/10
脳梗塞をされた方への施術⑤/身体は安心できると弛みはじめる(耳ケア)
ヴェーガルトリートメントセラピストの髙木です。
これまでシリーズで書いてきた、脳梗塞をされた方への施術。
今回で、10回の施術が一区切りとなりました。
正直に言うと、「誰が見ても分かるような大きな変化」があったわけではありません。
ご本人が1番辛さを感じていた”めまい”についても、現在も続いているとのことでした。
ですが、この10回を通して、改めて感じたことがあります。
それは、身体は“変わっていない”ように見えても、確実に反応しているということです。
施術後は、
「まぶしさが和らぐ」
「目をしっかり開けやすくなる」
「すごくリラックスできる」
「よく眠れる」
そんな変化を毎回感じてくださいました。
特に印象的だったのは、“身体がゆるむ感覚”。

最近はお引越しをされ、環境そのものが以前より落ち着ける状態になったことで、施術後のリラックス感もさらに深まっているようでした。
自律神経は、施術だけで整うものではなく、生活環境、安心感、睡眠、人との関わり、日々のストレス、こうしたものすべての影響を受けています。
だからこそ私は、「症状だけを見る」のではなく、その方の身体が、今どれだけ安心して休める状態にあるのかを大切にしています。
脳梗塞後の身体は、とても繊細です。すぐに大きな変化が出ることもあれば、ゆっくり時間をかけて整っていくこともあります。
ですが今回の10回で感じたのは、“身体は、安心できるとちゃんと緩む”ということでした。
自律神経ケアは、何かを無理やり変えるものではなく、身体が本来持っている「休もうとする力」「緩もうとする力」「回復しようをする力」そういった働きを、静かに支えていくものなのかもしれません。