2024.03/15
最新論文紹介 光でアスリートパワーアップ
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/jbio.201600176
弊社ではスタッフ、役員含め 毎日多くのスポーツ医学やヘルスケアに関する論文をリサーチして最新の情報を得るとともにデバイス開発や研究に活かせないかを検討しております。
弊社の強みは、他企業にない壮大な医療ネットワーク、専門医のネットワーク、多くの医療機関や大学医学部、工学部との連携がおこなえることです。
特に弊社は医工連携に力を注ぎ様々なデバイス開発の準備を進めています。
大学の工学部では未だ製品化されていない最先端のテクノロジーの研究を行っており その可能性は大きく 情報交換を日々行っております。
PBMという概念が未だ国内ではほとんど医師を含めスポーツ医学に携わる方々、トレーナー、スポーツ関係者はご存じありません。
PBMの論文が最近では世界中でリリースされてきています。
光を生体へ照射することで様々な疾患の改善、生体機能向上が確認されています。今回紹介する論文の内容は画期的な内容です。
光をアスリートの身体へ照射すると 身体パフォーマンスが上がるという論文のレビューになります。
Volume 9, Issue 11-12 p. 1273-1299
Review Article
Photobiomodulation in human muscle tissue: an advantage in sports performance?
Cleber Ferraresi, Ying-Ying Huang, Michael R. Hamblin
Photobiomodulation (PBM) describes the use of red or near-infrared (NIR) light to stimulate, heal, and regenerate damaged tissue. Both preconditioning (light delivered to muscles before exercise) and PBM applied after exercise can increase sports performance in athletes. This review covers the effects of PBM on human muscle tissue in clinical trials in volunteers related to sports performance and in athletes. The parameters used were categorized into those with positive effects or no effects on muscle performance and recovery. Randomized controlled trials and case-control studies in both healthy trained and untrained participants, and elite athletes were retrieved from MEDLINE up to 2016. Performance metrics included fatigue, number of repetitions, torque, hypertrophy; measures of muscle damage and recovery such as creatine kinase and delayed onset muscle soreness. Searches retrieved 533 studies, of which 46 were included in the review (n = 1045 participants). Studies used single laser probes, cluster of laser diodes, LED clusters, mixed clusters (lasers and LEDs), and flexible LED arrays. Both red, NIR, and red/NIR mixtures were used. PBM can increase muscle mass gained after training, and decrease inflammation and oxidative stress in muscle biopsies. We raise the question of whether PBM should be permitted in athletic competition by international regulatory authorities.
フォトバイオモジュレーション (PBM) とは、損傷した組織を刺激、治癒、再生するための赤色光または近赤外 (NIR) 光の使用です。プレコンディショニング (運動前に筋肉に照射される光) と運動後に適用される PBM の両方により、アスリートのスポーツ パフォーマンスを向上させることができます。このレビューでは、スポーツ パフォーマンスに関連するボランティアおよびアスリートを対象とした臨床試験で、人間の筋肉組織に対する PBM の影響を取り上げています。使用されたパラメーターは、筋肉のパフォーマンスと回復にプラスの影響を与えるものと、影響を及ぼさないものに分類されました。 2016 年までに、健康なトレーニングを受けた参加者とトレーニングを受けていない参加者、およびトップアスリートの両方を対象としたランダム化比較試験と症例対照研究が MEDLINE から取得されました。パフォーマンス指標には、疲労、反復回数、トルク、筋肥大が含まれます。クレアチンキナーゼや遅発性筋肉痛などの筋肉の損傷と回復の測定。検索により 533 件の研究が検索され、そのうち 46 件がレビューに含まれました (参加者 n = 1045)。研究では、単一レーザー プローブ、レーザー ダイオードのクラスター、LED クラスター、混合クラスター (レーザーと LED)、およびフレキシブル LED アレイを使用しました。赤、NIR、および赤/NIR 混合物の両方を使用しました。 PBM はトレーニング後に得られる筋肉量を増加させ、筋生検における炎症と酸化ストレスを軽減します。私たちは、国際規制当局によってスポーツ競技において PBM が許可されるべきかどうかという問題を提起します。→つまり 光ドーピングにあたるのかを判断する必要があるということです。
弊社でも光を身体パフォーマンス向上に使用できると考えデバイス開発を行う準備を進めています。PBMは大きな可能性を秘めた手法であり リスクも無く簡単なデバイスで 怪我の快復やアスリートパフォーマンスアップできるツールになるでしょう。
身体への悪影響が一切なければ薬物を投与して身体へ負荷をかけるようなドーピングとしても捉えられないと考えております。