2024.04/4
自律神経と免疫②腸の働きと免疫力
今回は、「腸の働きと免疫力」についてご紹介いたします!
前回の記事はこちらからどうぞ!
腸と免疫の関係は、人体における重要な相互作用の一つです。
腸内細菌叢(腸内フローラ)と免疫系は、密接に関連しており、
つまり、健康な免疫応答の維持には腸内細菌叢のバランスが重要です。
そのため、腸は食物の摂取や栄養素の吸収だけでなく、免疫細胞の活動にも重要な役割を果たしています。
腸内細菌叢は免疫系に影響を与える
腸内細菌叢は免疫系に影響を与えます。
特定の菌株や微生物の不均衡は、免疫系の過剰な活性化や炎症の引き金となる可能性があります。
一方、健康な腸内細菌叢は、免疫調節を促進し、
自己免疫疾患やアレルギー反応などの病気を予防するのに役立ちます。
血液中を流れるリンパ球の6~7割がここに集まり、免疫システムの7割が腸の粘膜に集中しています。
そのため、腸は免疫系を維持するのに非常に重要であると言えます。
腸と自律神経
腸と免疫系は自律神経とも密接に関連しています。
そのため「第二の脳」とも呼ばれる腸内には大量の神経が存在し、
腸内の情報を中枢神経系に送信します。
自律神経は、免疫応答を調節し、炎症反応を制御する重要な役割を果たしています。
自律神経のバランスが崩れると、免疫系の過剰な活性化や炎症が引き起こされる可能性があります。
さらに、ストレスや精神的な状態も腸と免疫系に影響を与えることが知られています。
ストレスや不安は自律神経を刺激し、腸の運動や消化を変化させることがあります。
これにより、腸内細菌叢のバランスが崩れ、免疫系の調節が乱れる可能性があります。
総括
腸と免疫の関係は複雑であり、
腸内細菌叢、自律神経、ストレスなどが相互作用しています。
健康な免疫応答を維持するためには、腸の健康を維持し、ストレスを管理し、
自律神経のバランスを整えることが重要です。
次回は顆粒球とリンパ球についてご紹介いたします!
また、腸と免疫の関係についてはこちらのサイトでも解説されています!