2024.04/7
自律神経と免疫③顆粒球とリンパ球
顆粒球とリンパ球
今回は自律神経と顆粒球とリンパ球についてご紹介いたします!
前回の記事はこちらからどうぞ!
免疫のシステム
免疫は体を病気から守る仕組みであり、その中心には血液中の白血球がいます。
血液中には赤血球、白血球、血小板などが含まれています。
赤血球は酸素や栄養を体の細胞に運び、血小板は血液を凝固させる役割を果たし、例えば傷ついた時にかさぶたを形成します。
白血球は免疫システムの主役であり、顆粒球、リンパ球、マクロファージなどに大別されます。
顆粒球は大きな異物や細菌を取り込んで処理し、
一方でリンパ球はウイルスやがん細胞などの小さな異物に対処します。
そして、マクロファージは異物や他の免疫細胞の死骸を処理します。
顆粒球とリンパ球のバランス
重要なのは、顆粒球とリンパ球のバランスです。
通常、顆粒球が54~60%、リンパ球が35~41%、マクロファージが約5%の割合で存在します。
これらの割合は時間帯や季節によって変動することがありますが、一定の範囲内であることが望ましいでしょう。
自律神経と免疫
自律神経と免疫は密接に関連しています。
交感神経が優位な状態では顆粒球が増加し、副交感神経が優位な状態ではリンパ球が増加します。
現代社会では、ストレスや過労、心の負担などにより、
交感神経が優位になりがちで、その結果、顆粒球が増加することがあります。
顆粒球の寿命は2~3日であり、死滅する際には大量の活性酸素が放出されます。
体内の活性酸素の7~8割は顆粒球から放出されますが、
過剰な活性酸素は臓器や血管などに損傷を与える可能性があります。
加えて、交感神経が優位な状態ではリンパ球が減少し、
免疫力の低下やガンの発症リスクが高まることがあります。