2024.03/16

自律神経と腸内環境

自律神経と腸内環境の関係は、複雑で相互に影響しあうことが知られています。

腸は「第2の脳」とも言われており、

腸内環境を整えることは自律神経を整えるためにとても重要です。

今回は自律神経と腸の関係性についてみていきましょう!

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自律神経と腸の動き

自律神経系は、腸の動きや消化器官の機能を調節します。

副交感神経が活性化すると、消化器官の活動が促進され、腸の運動や消化が活発化します。

これは逆に、消化器官を刺激することで副交感神経を高めることにもなります。

一方、交感神経が優位になると、腸の動きが鈍くなり、消化不良を起こしやすくなります。

ストレスと腸内環境

ストレスや精神的な負荷が自律神経に影響を与え、それが腸内環境にも影響を及ぼします。

長くストレスにさらされる状態が続くと、交感神経が優位になり、

腸の運動が乱れたり消化機能が低下することがあります。

さらには胃腸疾患や過敏性腸症候群(IBS)などの症状を引き起こす可能性があります。

腸内細菌叢と自律神経

腸内細菌叢(腸内フローラ)は、消化や免疫システム、

神経伝達物質の生成などに重要な役割を果たしています。

最近の研究では、腸内細菌叢が自律神経系に影響を与えることが示唆されています。

例えば、特定の腸内細菌の活動は、脳と腸をつなぐ軸である腸脳相関に影響を与え、

ストレス応答や感情調節に関与する神経伝達物質の産生に影響を与えると考えられています。

食事と腸内環境

食事は腸内細菌叢に直接影響を与えます。

食物繊維や発酵食品を摂取することで、健康な腸内環境を維持するのに役立ちます。

また、栄養バランスの良い食事は、自律神経系のバランスを整え、

腸の健康を促進するのに重要です。

次回は腸内環境に重要なプレバイオティクス、プロバイオティクスについてご紹介します!

また、腸内環境については厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

e-ヘルスネットでも解説されています。