2026.08/22
自律神経という視点から考えるグリーフケア|グリーフケアシリーズ④
ヴェーガルトリートメントセラピストの髙木です。
これまで、悲しみは心だけではなく、体にもあらわれることや、「頑張らなきゃ」と無理をすることで、心と体が疲れてしまうことについてお話ししてきました。
では、なぜ悲しみやストレスは、体にまで影響するのでしょうか。
そこには、自律神経が大きく関わっています。
自律神経は、私たちが意識しなくても、呼吸や心拍、体温、消化など、体のさまざまな働きを調整しています。
大きな悲しみや強いストレスを感じると、自律神経はその影響を受けます。
すると、眠れなくなったり、呼吸が浅くなったりすることがあります。
本当はゆっくり休みたいのに、なかなか眠れない。
深く息を吸いたいのに、呼吸が浅く感じる。
そんな体の変化が起こることもあります。
そして、自律神経の中でも、私たちの「休む」「リラックスする」といった働きに深く関わっているのが、迷走神経です。
迷走神経は、副交感神経の80%を占めていて、心臓や声帯の動き、消化腺の分泌など、さまざまな体の働きと関わっています。

悲しみやストレスが続くと、体は緊張した状態からなかなか抜け出せなくなることがあります。
そんなとき、心も「頑張らなきゃ」と無理をしてしまうことがあります。
心が頑張り続けると、体も休むことができず、疲れが抜けにくくなることがあります。
だからこそ、グリーフケアでは心だけではなく、体や自律神経にも目を向けることが大切です。
悲しみをなくすためでも、無理に前を向くためでもありません。
今の自分の心と体に気づき、少しでも安心して過ごせる時間をつくってあげる。
それも、自分を大切にするためのケアのひとつです。
大切なものを失った後の心と体について🌿